不動産投資はミドルリスク・ミドルリターンな資産運用になりますので、成功する人もいればもちろん失敗する人もいます。

ですが、不動産投資初心者の人で失敗する人の特徴には共通点があるので、失敗する人の特徴を知っておけば安定した収益を上げる可能性が高まります。

そこで今回は、不動産投資初心者の人が失敗する例をご紹介しますので、ぜひ不動産投資を始めたいけどなかなか一歩目を踏み出せない人、失敗したくない人は最後まで読んでみてください。

あなたにも起こるかも?不動産投資初心者が陥りやすい失敗例を紹介

まずは不動産初心者の人がどのような失敗に陥りやすいのかについてご紹介していきます。

空室が発生する

新築のワンルームマンションを購入したAさんは最寄り駅から徒歩15分、表面利回り12%の物件で不動産投資をスタートしました。

しかし、5月に空室になってしまってからなかなか入居者が見つからず、家賃を下げてようやく翌年の3月に入居者を確保することができました。

ですが、空室が続いた上に家賃を下げた結果、実質利回り9%から7%に下がってしまったそうです。

空室は不動産投資で一番避けたいリスクです。

特に不動産投資を始めたての方などは、空室が出た時の対応に慣れていなかったり、その期間に発生する費用にあてるための資金的な余裕もあまりなかったりすると思われますので、入居者の確保で失敗しないように気をつけましょう。

損切りができない

社会人になって3年目のBさんは会社の上司から不動産投資に関する話を聞き、自分も老後のために不動産投資を早く始めたいと感じたので、資金も知識も十分でない中、不動産投資をスタートし始めました。

しかし、だんだんと年数が経つにつれ、空室が出始めるようになります。

そこでBさんはその物件を売却しようと考えましたが、残債を支払うための資金がなく、物件を所有する以外の選択肢がありません。

結果的に、赤字の物件を所有していたことで、金融機関からの信用が下がり、その後の不動産投資にも影響が出ることになりました。

どんなに良い物件を選んだと思っても、不動産管理や運営がうまく行かず売却しなければいけないときもあります。

このような場合、損切りするための貯蓄がなければ、売却することができずむしろ資産を減少させる物件を保有し続けなければいけません。

融資を借りづらくなるなどの影響も出ますので、まとまったお金が必要なときに備えて家賃収入の一部を現金として確保しておくなどのリスク対策を取るようにしましょう。

修繕費が払えない

5年前に、表面利回り8.1%、購入時の家賃は11万9000円の中古物件を購入したCさん。

入居者が十分に確保できているにも関わらず、赤字になってしまいます。

実は不動産投資に関する知識が十分でなかったため、表面利回りの数値の高さに釣られてしまい、表面利回りや実質利回りの違い、そして中古物件ならではの修繕費がかかることについて詳しく知らなかったのです。

そのため購入前に行なったシミュレーションも実際とは大きく異なり、修繕積立金がどんどん増えていきます。

特に中古の物件で気をつけるべきことですが、修繕費によって不動産投資が赤字になることがあります。

このように表面利回りの高さに魅了されて不動産投資をしてしまうと、実は費用が予想以上にかかるなど思わぬ罠に引っかかってしまうこともあるので注意が必要です。

初心者が陥りやすい不動産投資における失敗例の特徴

次に不動産投資で失敗する初心者の特徴をご紹介していきます。

勉強をしない

不動産投資は不労所得とも呼ばれるように本業を抱えながらでもできるので、不動産投資の勉強をすることなく、つい不動産会社に不動産の管理を任せきりになってしまう方がいます。

しかし、不動産投資の成功には物件の目利き力や不動産会社の選定などが大きく影響するため、勉強をしない人は不良物件や不動産会社が掲載している表面的な利回りの数値に騙されてしまう可能性が高くなります。

不良物件を購入してしまったり不動産会社に騙されたりしないために、不動産投資を始めたあとも継続的に勉強するようにしましょう。

計画を立てない

不動産投資をする上で収支計画や出口戦略を考えることは非常に重要です。

不動産投資では固定資産税やローンの返済、修繕費など継続的に発生する経費もあれば、災害や設備の故障などで突然まとまったお金が必要になることもあります。

なかには不動産投資で得た収益を娯楽などに費やしてしまって不動産投資以外の収入源から賄うしかない、もしくは払えないという失敗例もありますので、修繕費が発生する時期や何かあったときのために、いくら現金を確保しておくべきかなどの計算をして収支計画を立てるようにしましょう。

不動産会社に任せきり

不動産を取得したことに満足してした結果、不動産投資を始めたあとの物件の管理や手続き等をすべて不動産会社に任せきりにする人もいます。

不動産投資は投資家の運用戦略次第で収益が左右されるので、むしろ不動産投資を始めてからのほうが大切です。

例えば株などの資産運用では、実際に事業を動かし収益を上げるのは投資先の企業に委ねられるため、投資家自身が影響を与えられる部分が少なくなります。

しかし、不動産投資は不動産賃貸業とも呼ばれるように、家賃の設定・リフォーム・修繕・メンテナンスなど、収益につながるところに影響を与えることができます。

不動産投資を始めたあとも、どのように運用すれば効率よく収益を上げることができるかを考え、不動産会社に任せきりにならないようにしましょう。

初心者の失敗例には特徴がある!事例を活かして安定した不動産投資を!

不動産投資初心者が失敗しやすい例をご紹介しました。

不動産投資を始めたてで失敗する人には共通する特徴があります。

今回の失敗例を参考にどのようなところで挫折をしている人が多いのかを知って、これから始める皆さんは自身の不動産投資で成功できるようにしてください。

なかなか不安で始められないという人や不動産投資で失敗したくない人はぜひ今回ご紹介した例を踏まえて、まずは少額からでも不動産投資に挑戦していきましょう!

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