不動産投資をおこなう際は、できるだけお得かつ自分に合った物件を探したいですよね。

大きく分けると、ファミリー向けと単身向けの物件がありますが、どちらのほうがお得なのでしょうか。

そして、自分に合った物件を探すためにもそれぞれの特徴を知っておきたいところですね。

そこで今回は、不動産投資におけるファミリー向けと単身向けの物件について、それぞれの特徴を交えながら比較していきます。

自分にはどちらが合っているか考えながら読み進めていってくださいね。

単身向け物件への不動産投資の特徴

単身向け物件への不動産投資にはどのような特徴があるのでしょうか。

メリット

単身に向けた物件への不動産投資のお得さは以下のような特徴にあります。

  • 利回りが高い
  • 新しい入居者を見つけやすい
  • 退去時のクリーニング費用が安く済む

利回りが高い

1つ目のお得な点は利回りが高いです。

同じ面積の、単身者に向けた物件とファミリーに向けた物件と比べると、単身者に向けた物件のほうが単位面積あたりの家賃相場は高く、不動産投資で得られる総収入は大きくなります。

新しい入居者を見つけやすい

2つ目のお得な点は新しい入居者が見つけやすいです。

地方か都会かでも大きく変わりますが、今後の需要も考えて都会で不動産投資をするとなると、都会には地方から学生や独身の社会人などが集まるので、単身者の母数が多くなります。

また、単身者は家族などに左右されなかったり荷物が少なかったりするので、入居を決めるまでがスムーズであり、入学や卒業、就職・転職などの機会があるので家族層よりも引っ越しの回数が多い傾向にあります。

なので、家族層よりも新しい入居者をみつけやすいというメリットがあります。

退去時のクリーニング費用が安く済む

3つ目のお得な点は、退去時のクリーニング費用が安く済むことです。

単身者に向けた物件は面積が小さいのでその分クリーニング費用も安く済ませることができます。

それから、入居期間が家族層よりも短いかつ小さな子どもがいない点を考えると、部屋の傷や汚れなども比較的少ないと考えられます。

デメリット

単身者に向けた物件への不動産投資のデメリットは以下のような点にあります。

  • 3月・4月に退去が発生しやすい
  • 入居期間が短い
  • 附属設備費用が大きくなりやすい

3月・4月に退去が発生しやすい/入居期間が短い

単身者は学生や独身の社会人が多いと考えると、入学や卒業、就職・転職などが多いと考えられます。

そのため、3月・4月の時期は入居者の入れ替わりが多く、退去が発生しやすいです。

それに伴って、単身者は入居期間が短いというデメリットもあります。

引っ越しに対する抵抗が少なく、そういった意味でもいかに長く入居してもらえるかは不動産の設備や管理による影響も大きいです。

例えば、単身で家を留守に時間が多いことから、洗濯物を外干したくないので浴室乾燥機がある方がいいという意見や、女性などの入居者から考えると防犯カメラやオートロックなどの防犯面がしっかりしている方がいいという意見もあるでしょう。

附属設備費用が大きくなりやすい

単身者の物件は1室の面積が小さいことから総戸数も多くなります。

そのため、エアコンやキッチンなどの附属設備もそれに比例して増えるので、附属設備に伴う費用も大きくなりやすいです。

ファミリー向け物件の特徴

ファミリー向け物件への不動産投資の特徴は、大まかにいうと単身向け物件の特徴の反対になります。

メリット
  • 入居期間が長い
  • 駅から離れている物件にも需要あり
  • トラブルが少ない
デメリット
  • 空室の期間が長い
  • 退去時の原状回復の費用が大きくなる

単身向け物件にはないファミリー向け物件のお得な点

一部、単身者向け物件の特徴になかったお得な点である以下の2点をご紹介します。

  • 駅から離れている物件にも需要がある
  • トラブルが少ない

まず1つ目は、ファミリー層は「子供がいる」「車での移動が多い」などの特徴から、駅チカというよりも郊外の閑静な住宅街が好まれます。

そのため多少駅から離れていたとしても学校や病院、スーパーマーケットなどが近くにあり、住みやすさが良ければ大いに需要があります。

そして2つ目に、ファミリー層は単身者よりも比較的年齢も高く、地域のコミュニティも関係しているので、入居者の質が良く、トラブルが少ないというのもファミリー層向け物件への不動産投資におけるお得な点です。

単身向けとファミリー向け物件。どっちに不動産投資するのがお得?

単身向け物件とファミリー向け物件の特徴をご紹介してきましたが、どちらに不動産投資をするのがお得なのでしょうか。

結論としては、以下のとおりです。

  • 首都圏や大都市、あるいは大学・企業・工場などが近い(または多い)土地なら単身者向け物件
  • 郊外ならファミリー向け物件

単純に同じ条件の物件があるとしたら、単身者向けの物件のほうが単位面積あたりの家賃相場が高いです。

そのため、単身者に向けた物件に不動産投資をしたほうがいいですが、実際同じ条件の物件というものはないでしょう。

物件そのものの条件もそうですが、立地や周辺の環境によっても左右されます。

そのため、あなたが不動産投資を考えている地域やその特色によって、どのような物件に不動産投資をするかを決めるのが成功への近道です。

物件だけで判断するのではなく、実際に現地に足を運んで物件の管理の質や周辺の環境を必ず調査するようにしましょう。

単身向け・ファミリー向け物件への不動産投資は状況によってお得さを判断しよう!

今回は、不動産投資における単身向け物件とファミリー向け物件の特徴の違いをご紹介しました。

ファミリー向けか単身向けか、どちらがお得かは状況によって変わります。

もし、まだ不動産投資の物件が少ないようなら、どちらかにこだわるのではなく、いい物件を探すというのも一つの方法です。

自分にとってのリスクとリターンを考えながらどちらがお得か比較してみてください。

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