都市部で不動産ファンドを考えている方は、「東京か大阪ではどっちがいいのだろう」と一度は悩んだことがあると思います。

どっちも日本を代表する都市ですが、それぞれ特徴が異なっています。

不動産ファンドにおいても東京と大阪の魅力はそれぞれ違うので、場所を選ぶときにどっちにしようか悩ましいところですよね。

そこで、東京と大阪のどういった点を比べるといいのか、メリットやデメリットに触れながらご紹介していきます。

東京と大阪!不動産ファンドの魅力

東京も大阪もどちらも人口が多い都市です。

人口が多いということはそれだけ不動産ファンドの市場が大きいということですが、どちらかが圧倒的に優れているというわけではありません。

東京のマンション価格は10年前と比べて上がっているものの現在の価格は高止まり傾向があります。

大阪の不動産は2025年の万博開催などをこれから上がる可能性を秘めています。

それぞれのエリアの不動産ファンドには有利な点や不利な点があるので、比較していきたいと思います。

東京の不動産ファンド

日本の首都であり最も人口密度が高い地域です。

それらの要因が不動産ファンドにおいても様々な特徴を生み出しています。

東京のメリット1.知名度が高い

国内だけでなく海外からも知名度の高い土地なので、それだけ不動産ファンドとして伸びしろがあります。

東京のメリット2.付加価値がある

今後も大型の再開発が続くので、不動産ファンドとして価値が上がる可能性があります。

都市としての付加価値をさらに加速させるでしょう。

東京のメリット3.海外都市と比較して割安

他の海外都市の不動産ファンドと比べると割安ということがわかります。

国内では不動産ファンドとして価値の高い、東京元麻布地区の価格を基準とした場合、香港では約2倍、ロンドンでは2倍以上にもなってきます。

最初に東京の不動産ファンドは高止まりしていると伝えましたが、それでも海外の主要都市と比較すると割安な側面があり、今後も伸びしろがあると捉えることができます。

東京のデメリット1.キャピタルゲインを期待しづらい

現状の東京ではキャピタルゲインを期待しづらい部分があります。

土地の下落や低迷が続くと、余程の好立地でなければその後の不動産ファンドの価値の上昇は期待できないでしょう。

キャピタルゲインを期待した不動産ファンドの購入はしない方がいいかもしれません。

東京のデメリット2.日本の不動産ファンドの中では価格が高め

日本の不動産ファンドの中で東京は全体的に価格が高めです。

注意して小まめに不動産ファンドを探していても、割安な好立地物件にはなかなか出会えません。

市場が大きく参入者も多い土地ならではのデメリットといえますね。

東京のデメリット3.オリンピックによる影響

オリンピック開催に向けて不動産ファンドの価値が上がると言われますが、その反動によって不動産ファンドの価値が下がってしまうということも言われています。

新型コロナウイルスの影響で不確定要素が増えたことにより、不動産ファンドの価値の変動を予測するのはさらに難しいこととなるでしょう。

大阪の不動産ファンド

2018年に首都圏のマンション平均価格は6年ぶりに下落したことで、高止まりを懸念されていますが、大阪はまた少し違う状況にあるようです。

同じくメリット・デメリットを見ていきましょう。

大阪のメリット1.不動産ファンドの価値が上がる材料がある

大阪は万博開催、リニアなど今後の不動産ファンドの価値が上がる材料が揃っています。

先を見据えた投資先として大阪は期待できる土地と言えるでしょう。

大阪のメリット2.不動産ファンドの価格が上昇中

大阪の不動産ファンドの価格は現状上がりつつあります。

2010年と比べて2018年には大阪のマンションの価格は約1.2倍にまで上がっています。

大阪のメリット3.大型の再開発が進行

大阪は梅田を中心に、中之島、難波心斎橋など大阪全体で大型の再開発が進んでいます。

この点は東京の不動産ファンドと比べても、大阪の方が伸びていると判断できるでしょう。

大阪のデメリット.情報を入手しづらい

こうして比較してみると大阪が魅力的に感じますが、大阪の不動産ファンドにも大きなデメリットがあります。

大阪の不動産ファンドは東京ほど情報がたくさん出回っていません。

大阪に住んでいて土地勘があるというのであれば問題ないのですが、他のエリアから参入しようとすると情報を入手しづらく手を出しづらいエリアに感じてしまう方もいるでしょう。

東京と大阪を比べてみると

東京と大阪、それぞれの不動産ファンドを比べると、現時点では大阪の方が上昇傾向にあるかもしれません。

加えて大阪の価値が高まる材料が多いと捉えることもできます。

しかしながら、新型コロナウイルスの影響は各地域で予想しにくい状況を作っています。

東京か大阪かどちらかに絞るのではなく、どちらの不動産ファンドも織り交ぜていく方法も一つでしょう。

東京か大阪、不動産ファンドはどっちがいい?

東京と大阪の違いについてまとめてみましたが、同じ都市部でも比べてみると多くの違いがありました。

東京の方が魅力的な部分もあれば、大阪の方が魅力的な部分もあります。

万人にとってどっちの方が向いているとは言い切れないので、今回ご紹介したメリット・デメリットを自分なりに比較してみましょう。

投資のスタイルによって不動産ファンドの魅力は変わってくるので、東京にするか大阪にするか迷われた際は参考にしてみてください。

また、不動産ファンドの仕組みについては以下でも詳しくご紹介していますので、こちらもぜひ参考にしてください。

不動産ファンドの仕組みって?メリットやデメリットを理解しよう!