不動産投資を始める際、できるだけローリスクで始めたいものです。

多額な初期費用がかかりそうな不動産投資ですが、近年は数万円程度の小口から始められる不動産投資もあります。

そこで今回は小口で始められる不動産投資と、なぜ小口で始めることができるのかについて、事例も併せてご紹介します。

どうして不動産投資を小口で始められるの?事例も併せて紹介!

今回は不動産投資がローリスクで始められる理由と、小口で始められる不動産投資を3つ、事例とともにご紹介します。

不動産投資がローリスクで始められる理由

不動産投資を始めようと思うと何千万円、何億円かかると思われている方もいるかと思います。

しかし近年は少額での不動産投資もあり、なおかつ自分で管理しなくても、投資法人が皆さんの資金を運用し、そこから得られた収益を投資された皆さんに還元するようなものもあります。

そのため、不動産投資をローリスクで始めることができます。

自分でローンを借りて何千万円、何億円の資金を用意し、自分で運用するとなるとその分リスクも大きくなりますが、初期投資を数万円程度の小口にして、投資の専門家である投資法人が運用してくれるとなるとリスクを抑えることができます。

また少額で投資できる分、様々な銘柄に投資できますので、リスクの分散をすることもできます。

小口で始められる不動産投資① 不動産投資信託 REIT

最初にご紹介するのは不動産投資信託REIT(以下、リート。)です。

投資法人であるリートは投資家から集めた資金をもとにビルやマンションなどの物件に投資し運用します。

そこで得られた収益を投資家に分配します。

2014年8月で約50万人もの人がJ-REIT(日本で投資されるリート)に投資しています。

  • 約50万人もの投資家から資金を集めて運用していること
  • その資金をもとに投資の専門家である投資法人が運用すること
  • 数万円程度から始めることができること

これらの理由により小口で始めることができ、リスクが分散されることによってローリスクでの資産運用が可能になります。

また、リートは初期費用を数万円程度で始めることができるため、小口での投資に挑戦したい初心者にもおすすめです。

リートの投資事例

リートの利回りは立地や物件の種類によって異なりますが、平均すると5%前後です。

仮に自己資金100万円を使って始めたとしましょう。

利回りが5%の場合、年間での収入は5万円になります。

初期費用が少額で始められる分、実物不動産の収入を下回りますが、得られた収益をまた違う物件に投資して運用していけば、数十年後には十分な資産を得ることができる可能性があります。

小口で始められる不動産投資② 不動産小口化商品

不動産小口化商品は、これまで購入するのに高額な初期費用がかかった不動産を、小口に分けて売ることで、少額で不動産投資を始められるようにしたものです。

不動産小口化商品はリートと似ているのですが、大きく異なる点は物件の所有権や持分権を所有することができます。

リートは不動産投資を行う法人の証券を購入する方法なので株式投資に近いのですが、不動産小口化商品は実際に不動産に投資します。

通常の不動産投資では何千万もの初期投資が必要になってきますが、この不動産小口化商品は一口100万円前後から不動産投資を行うことができます。

不動産小口化商品の投資事例

不動産小口化商品も年分配率3~5%とリートと同程度です。

一口100万円の小口化商品を購入した場合、年分配5%の場合、年間での収入は5万円になります。

小口で始められる不動産投資③ 不動産クラウドファンディング

最後にご紹介するのは不動産クラウドファンディングです。

不動産クラウドファンディングも一口3~5万円などの少額で投資することができます。

またマンションやビルはもちろん、空き家や京町家、保育園などの教育施設等といった様々な商品があるため、リスクを分散しやすいというメリットもあります。

不動産クラウドファンディングの投資事例

ある方が不動産クラウドファンディングを行った結果、2011年~2016年で324万もの利益を得たそうです。

投資額はトータルで1145万円と現物不動産に比べると比較的少額で、平均利回りは約7%、最高で8%です。

100万円投資したとすると、年間で8万円の利益を得ることができます。

年単位の推移を見ても、投資額に比例して徐々に利益が大きくなっていました。

商品にもよりますが、リートや不動産小口化商品に比べると利回りは高い印象です。

事例を参考に小口での不動産投資にチャレンジ!

ご紹介しましたように、不動産投資は小口でも始められます。

初期費用が少額に抑えられる分、分配金も少なくなりますが、長期的にコツコツ安定収入を得るには最適な運用方法です。

リート、不動産小口化商品、不動産クラウドファンディングの3つとも手間がかからないというメリットがあります。

ぜひ上記の事例を参考にして不動産投資にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。