目次
投資といっても様々な種類があり、それぞれに異なるメリットやデメリットがあります。
これから投資を始めようと考えている方は、まずは少ない金額でリスクの少ない投資から始めるのがおすすめです。
不動産シェアリングは小口からスタートすることができるのでローリスクで始めることができます。
そこで今回は、不動産シェアリングの基本情報を中心に、みなさんが疑問に思うことをまとめました。
不動産シェアリングに興味のある方はぜひ最後まで読んでみてください。
不動産シェアリングのあれこれをまとめてみた!よくある5つの疑問をご紹介!
近年、注目を集めている不動産シェアリングに関して、その仕組みや、現物不動産とは異なる小口だからこその特徴など気になることがたくさんあるかと思います。
よくある質問をまとめましたので、不動産シェアリングに関する疑問をひとつずつ解消していきましょう。
1.そもそも不動産シェアリングってなに?
不動産シェアリングは、通常購入するのに何千万、何億円とかかる不動産を小口化することで一口100万円から不動産投資を始めることができます。
なぜこのような少額で始められるのかと言うと、複数の投資家が出資した資金をもとに不動産投資のプロである事業者が不動産投資を行い、そこから得られた利益を投資家に分配するという仕組みをとっているので、一人では手を出せないような金額の物件でも購入・運営していくことができます。
小口なので、少額で不動産投資を始めることができ、これまでの初期費用が高額で不動産投資を諦めていた方が多い中、不動産投資のハードルが下がったと言えるでしょう。
不動産投資が比較的始めやすいため、初心者の方を中心に近年注目を集めています。
また不動産の管理・運営は不動産投資のプロである事業者が行ってくれますので、不動産投資に慣れていない方でも安心して投資することができるというメリットもあります。
小口で、複数の商品に投資できるのでリスクを分散することもできますし、不動産投資の知識や経験を積むために不動産シェアリングを活用するのも良いでしょう。
2.小口の不動産シェアリングでもリスクはあるの?
どんな投資でもリスクはつきもので、不動産シェアリングにもリスクはあります。
不動産シェアリングのリスクを具体的に挙げるとすると、価格変動リスク・信用リスク・空室リスク・天災リスク・倒産リスクなどがあります。
主に現物不動産への投資に伴うリスクと同じですが、倒産リスクは不動産シェアリングでは起こりうる可能性が特に高くなります。
株式投資で言う、みなさんが投資した企業が経営悪化で倒産してしまうパターンと同様です。
上記でも述べましたが、不動産シェアリングは投資家が事業者に出資し、事業者がその資金をもって不動産投資を行い、そこから得られた収益を投資家に分配するという仕組みになっています。
しかし、どのように運用していくかは事業者によって異なり、また、複数の投資家が出資しているので運用に対するそれぞれの投資家の意向が通りにくいという特徴もあります。
そのため、小口だからといって油断するのではなく、倒産リスクを下げるためにも、不動産シェアリングを活用する前にしっかりと事業者を調査・比較するようにしましょう。
3.不動産の所有権はあるの?
不動産シェアリングのいくつかの種類の中で不動産の所有権を持つことができるのは、任意組合型と賃貸型になります。
まず不動産シェアリングには任意組合型・匿名組合型・賃貸借型の3種類があり、不動産の所有権に関しては、
- 任意組合型=全投資家、事業者が共有
- 匿名組合型=事業者が所有し、投資家の名前が不動産登記簿に載ることはない
- 賃貸型=投資家が共有
となっています。
なので、不動産を所有したい方は任意組合型か賃貸型、不動産を所有せずにまずは不動産投資の経験を積みたいという方は匿名組合型、といった選び方をするなど、自身の目的に合わせて選択するようにしましょう。
4.元本は保証されているの?
投資家が事業者に不動産を賃貸または委任する賃貸借型を除く、任意組合型・匿名組合型では元本の保証がされていません。
また、分配金に関しては、任意組合型・匿名組合型・賃貸借型の3種類とも保証がされていません。
その代わり、優先劣後方式をとっている事業者もあります。
優先劣後方式とは投資家の家賃収入による利益の分配や売却時の出資金返還を、事業者より優先することで投資リスクを抑える仕組みです。
こうした仕組みをとることで投資家の元本の安全性を確保しています。
5.節税効果はあるの?
不動産シェアリングは相続税・贈与税を節税することができます。
不動産シェアリングは現物不動産と同じく「路線価」と「固定資産税評価額」を基準に相続税評価額が算出されます。
この「路線価」と「固定資産税評価額」は公示価格や実際に取引される価格よりも低くなることがほとんどなので、現金で相続するよりも不動産で相続したほうが税額を抑えることができます。
相続に関して、不動産シェアリングは節税効果以外にもメリットがあります。
現物不動産だと分割することが難しいことから相続トラブルに発展することもあるのですが、不動産シェアリングだと口数で分配することができるので相続しやすいというメリットがあります。
ただし、先述したように不動産の所有権があるものとないものがそれぞれあり、相続税の節税効果があるのは任意組合型のみとなりますので、注意が必要です。
小口の不動産シェアリングを始める前に疑問を解消しておきましょう!
今回は、不動産シェアリングに関するよくある質問をいくつかご紹介しました。
ここまで読んでいただくと不動産シェアリングについてよく知っていただけたと思います。
小口で始められる不動産シェアリングは投資の中でもローリスクで取り組めますが、現物不動産とは異なる仕組みや特徴があり、それらを知っておかないと小口でも大きな失敗となってしまう可能性もあります。
ですが不動産シェアリングの性質をよく知って始めればより安全に資産運用ができますので、事前にしっかりと調べて不動産シェアリングを活用していきましょう!
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