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東京の不動産が高騰していることから、地方都市での不動産投資が注目を集めています。
地方在住・地方出身の方にとって、自分の土地勘があるところで不動産投資をはじめることは、安心感があるのではないでしょうか?
地方都市での不動産投資は、東京での不動産投資とは違った物件の選び方をしないと思わぬ失敗をしてしまう可能性があります。
そこで今回は、地方都市で不動産投資を始める際に、失敗しないための方法をご紹介します。
地方都市で不動産投資をするメリットとは
はじめに、地方都市で不動産投資をするときのメリットについてご紹介していきます。
都会での不動産投資に比べて、少額で始められる
1つ目のメリットは、都会での不動産投資に比べて少額ではじめられることです。
リスクを抑える、利回りも高くなりやすいという理由から、少額で不動産投資をはじめたいと考える方も多いでしょう。
物件価格が不動産投資をするか否かの判断に大きく作用していると言えますが、その物件価格は地価に大きく影響されます。
令和2年現在の全国の都市別の地価平均は以下のとおりです。
都市 | 地価平均 |
東京23区 | 172万円 |
大阪市 | 93万円 |
名古屋市 | 47万円 |
札幌市 | 15万円 |
仙台市 | 22万円 |
横浜市 | 33万円 |
さいたま市 | 30万円 |
京都市 | 42万円 |
神戸市 | 23万円 |
広島市 | 26万円 |
福岡市 | 41万円 |
参照:土地代データ
上記の表を見ると、日本の大都市は地方都市に比べて高騰していることがわかります。
ですので、地方都市での不動産投資は、都会よりも相対的に少額ではじめられるというメリットがあります。
利回りが高い
2つ目のメリットは、利回りが高いことです。
地価が安いので不動産価格も低くなり、そのぶん高利回りで運用できる可能性が高くなります。
もちろん大都市と比較するとは家賃相場が低くなる傾向はありますが、そこまで大きく差がひらくことはありません。
同じ家賃でも都会の物件価格よりも安く買える可能性が高いですし、また同じ価格の物件でも都会より地価が低いぶん、建物価格を高く設定することができます。
建物価格が高いと、経費計上できる額も増えますので、節税にも繋がります。
地方都市での不動産投資で失敗しないための注意点
次に地方都市で不動産投資を行う際に注意しておきたい点・デメリットをご紹介します。
空室リスク
依然として日本は都市部に人口が集まり、東京一極集中も進んでいます。
そのため、地方で物件を買ったとしても入居者が見つからないということが起こりうるのです。
不動産投資で一番避けたいのはこういった空室リスクであり、地方では空室リスクが大きいことを頭に入れておく必要があります。
流動性が低い
上記の例で、入居者が見つからず物件を手放したい場合、流動性が低いがために次の買い手が見つからないというデメリットもあります。
都会と地方の不動産投資を比較すると、流動性に差がありますので、人口動態などを考慮したうえで投資することをおすすめします。
地方都市での不動産投資における物件の選び方
最後に地方都市での不動産投資における物件の選び方を3つのポイントに分けてご紹介します。
地方都市での不動産投資をするとき、大前提として現地調査をすることをおすすめします。
間取りが良くても共有部が綺麗に掃除されていない、駅から近くても間に踏切があって予想以上に時間がかかるなど、チラシやインターネット上の情報だけでは把握できないこともありますのでできる限り現地調査しましょう。
ポイント1 地域の情報を調査する
最初のポイントは、地域の情報を調査することです。
例えば、最寄り駅の情報です。
物件から最寄り駅までは何分かかるのかといった点はもちろんのこと、乗降者数はどれくらいなのか、ターミナル駅までは何分かかるのかなどを確認しましょう。
また、大学や企業が集中しているかどうかも重要なポイントです。
大学や企業が集中していれば学生マンションや社宅としての需要も期待できます。
ただし、大学や企業が1つしかない場合などは人口減少や経営悪化などによって移転する場合もありますので注意しましょう。
また、都市計画などの再開発があるかどうかも地方都市の物件を選ぶ際の重要な判断材料になります。
あまり過度に期待しすぎるのはよくないですが、それでも再開発がおこなわれると物件価値の上昇にも繋がりますし、人口の増加も期待できます。
ポイント2 メガバンクの支店があるかどうか
2つ目のポイントはメガバンクがあるかどうかです。
もし土地勘がない地域での不動産投資を考えている場合、不動産投資を検討しているエリアにメガバンクの支店があり、その土地の投資物件を融資対象にしているかどうかを確認しましょう。
また投資を考えている物件について、担保評価が低すぎないかといった点も確認しましょう。
ポイント3 駐車スペースがあるかどうか
3つ目のポイントは、駐車スペースがあるかどうかです。
地方では車がないと生活するのが不便なので、都会に比べて自動車保有率が高くなっています。
そのため、物件に駐車スペースがあるかどうか、またそれが十分であるか、駐車場代はいくらかといった点は、都会の不動産投資に比べて非常に重要になってきます。
仮に物件に駐車スペースがなかったとしても、近くに月極駐車場があれば大丈夫な場合もあります。
不動産投資における都会と地方都市での物件の選び方の違いを知って失敗を防ぎましょう!
不動産投資において都会と地方都市では物件の選び方が大きく異なり、今回ご紹介した駐車スペースの需要はまさにその一例です。
また地方都市で不動産投資を失敗しないためには、選び方のコツがあります。
今回ご紹介した注意点、選び方を参考にしながら不動産投資をすることで、地方都市での不動産投資のメリットを最大限に活かすことができます。
分散投資などの不動産投資における原理原則もおさえながら、物件や場所選びなどをよく考えて始めていきましょう!