東京で不動産投資を行うことには大きなメリットがあると言えます。

しかしその反面、東京は特殊な地域でもあるので不動産投資を行う際の注意点も知っておかないと、失敗したときのリスクが大きくなる可能性も考えられます。

そこで今回は、東京で不動産投資を行う際の注意点や成功のコツについてご紹介します。

今回の記事を参考にしながら、他の地域にはない東京の特徴をうまく利用して上手に資産運用していきましょう!

不動産投資を成功に導く、他の地域にはない東京の特色とは

最初に、不動産投資でメリットをもたらす東京の特色についてご紹介します。

他の地域にはない特徴ですので、不動産投資を行う際は知っておきましょう。

人口流入が多い

不動産投資にメリットがある1つ目の理由が、人口流入です。

出典:住民基本台帳人口移動報告 2019年(令和元年)結果|総務省

総務省が作成した2019年の都道府県別転入超過数を見ても、東京の転入超過数は他県に比べて大きく差が開いていることがわかります。

日本国内の総人口は減少しているのに対し、東京全体の人口は増加し、人口予測では2025年の1,398万人をピークに、23区に限定すれば2030年の979万人をピークに減少に転じるとされています。

それ以降の総人口は緩やかに減少していくと予測されていますが、それでも東京23区内での不動産投資なら今後も安定した需要を期待できると考えられます。

このような人口の多さは空室リスクや賃料の値下がりを防ぐのにも効果的なので、不動産投資にメリットがあると言えます。

ワンルーム条例により単身者向けの物件が人気

東京では単独世帯が多く、その割合は一般世帯の50%近くを占めます。

それに対して、23区内ではワンルーム条例によってワンルームマンションの建築を規制しており、区によってはワンルームマンションを建設することができないところもあります。

理由としては、以下の通りです。

  • 住民票を移さない人が多いので、区の税収が見込めない
  • 支払う住民税が少ない
  • 学生や若い社会人は比較的マナーが悪く、地域のコミュニティにも参加しない

単身者の方々には上記のような傾向があるため、ファミリー層を誘致したいという考えをもった自治体もあります。

単身者が多いにも関わらず、ワンルームマンションの供給が少ないため、ワンルームマンションの需要は高くなっています。

そのため、都内で単身者向け物件に不動産投資をすれば入居者を探すのに困らないというメリットもあります。

一方で、ワンルームマンションなどの単身者向けの物件は、利回りが低く、短期での運用に向いていません。

単身者向けの物件に不動産投資を行う場合は、長期的に運用していくような計画で投資するようにしましょう。

必ず知っておきたい!東京で不動産投資を行う際の注意点

次に、東京で不動産投資を行う際の注意点についてご紹介します。

都内在住だからといって現地調査せずに不動産投資をすることは危険です。

仮に駅から徒歩5分と広告に書いていても、その数値は直線距離での所要時間で、実際は5分以上かかることもあります。

また、昼間は閑静なところに感じても、夜になると深夜まで騒がしく治安が悪かったり、ゴミや放置自転車などのマイナスな印象を感じさせたりするところもあると思います。

また東京ならではのところで言うと、購入したときは日当たり良好だったが、のちに高層マンションが建って、日照条件に悪影響がでる可能性もあります。

開発がよく行われている都会では、このような将来の情報も収集しておくことで、空室リスクを回避し、不動産投資の成功に繋がります。

東京で不動産投資を始めて資産運用を成功させるコツ

東京には不動産がたくさんあるため、それだけ競合物件も多くなってきます。

その中でしっかりと優良物件を見つけるためには、不動産投資をする前にしっかりとターゲットを明確にしておく必要があります。

学生なのか、社会人なのか、ファミリー層なのかといったターゲットを明確にすることで、家賃相場や物件を決める際に、基準となる要素をはっきりさせることができます。

  • 学生や社会人なら、学校や駅から近い
  • ファミリー層なら閑静な地域で治安がよく、商業施設が近い
  • 単身者なら、家賃は10万円を下るところが適している

また、複雑な要素の中からターゲット・優先事項を明確にしたら、次のステップとしてエリアも選びましょう。

そうすることで、しっかりと入居者を集めることができるというメリットがあります。

このような過程を踏んだ上で、現地調査をし、地域情報を収集することが成功のコツです。

東京の利点を活かした不動産投資で、資産運用を成功させましょう!

今回は東京での不動産投資についてご紹介しました。

東京は特殊な地域なので不動産投資をする際は注意したほうがいいポイントがたくさんあります。

人口も競合物件も多いので、単純に利回りだけをみても、利回りが高いほうが良いなら三鷹市や八王子市などの郊外、利回りが低くても空室リスクを抑え長期的に運用するなら23区内がおすすめです。

しっかりと収益物件を見つけるためにも、自分の不動産投資における優先事項を明確にしておくことが大切です。

そういった点に注意しながら、東京にしかない利点を活かして不動産投資を成功させましょう!