目標設定

資産運用を考え、初めて不動産投資をされる方はさまざまな事が不安だと思います。

投資においてリスクがあることは必然だからではないでしょうか。

どのような投資商品でも大小少なからずリスクはつきものです。

まず不動産投資をする場合は、目標を設定することが大切です。

目標を設定しないまま投資をしてしまうと目的地が見えなくなってしまいます。

【目標を設定する理由】

不動産投資において目標の設定はとても重要なことです。

不動産投資を始めようと思ったのはどうしてでしょうか。

不動産投資においてその目標はそれぞれだと思います。

例えば、マンションやアパートを購入し、年金以外に家賃収入を得たいと考えている方、土地や建物を購入して売買し、その差額を利益として得たいという方などさまざまです。

不動産投資において一般的な目標が以下になります。

1.マンション、アパートの賃貸を本業として家賃収入を得る

現在会社員として働いている方が、現在の給料と同額を不動産投資で得られるようになりたいと考えるのも一つの目標です。

現在の給料と同額を家賃収入で得ることができれば、会社員を辞めて不動産投資を本業として考えることができます。

2.副業として不動産投資をして利益を上げて生活費の足しにする

現在会社員として働いている方が、不動産投資により利益を上げて生活をより豊かにしたいと考えることもあります。

また、定年を迎えるまでに不動産投資で生活費を得たいというのも一つの目標です。

3.所得税の還元

購入した不動産の収益が赤字ならば毎年所得税の還元が成り立ちます。

4.相続税対策

相続税評価額が低い不動産を購入することで相続税対策になります。

 

このように目標を設定することで不動産投資においていつまでにいくら位の金額を得たいのか明確にすることができます。

知識を身につける(不動産、税金のことなど)

不動産投資を始める前に、最低限の知識を身に付けておく必要があります。

不動産投資にはさまざまな種類があります。

1.ワンルーム区分所有マンション投資

2.ファミリー向け区分所有マンション投資

3.一棟アパート投資

4.地方物件投資

5.築古中古物件投資

6.駐車場投資

7.海外不動産投資

8.税金・相続対策投資

 

上記で挙げたものが個人で行っている不動産投資の種類です。

他にもホテル投資や商業ビル投資などもあるのですが、個人の方はとても少ないです。

不動産投資は株式投資とは違い、企業が倒産し資金がゼロになることがありません。

もちろん、年月が経つにつれて老朽化により評価額が低くなることはありますが、家賃収入という収入が毎月得られるのが魅力です。

これから不動産投資を始める方にとって、心配なのが税金ではないでしょうか。

どれくらいの税金を支払うのか、以下では不動産投資での収入に対する税金の種類や金額を説明したいと思います。

【不動産投資における税金の種類と金額(不動産を保有している際)】

不動産投資における収入に対しての税金の種類は「所得税」です。

不動産売買で得た利益、家賃収入ともに所得税を支払わなくてはなりません。

家賃収入で得た所得は「不動産所得」と呼ばれています。

また、不動産を売却して得られた所得が「譲渡所得」、山林を売却して得られた所得が「山林所得」です。

それら所得の種類に応じて所得税が計算されます。

  • 年間195万円以下:5%
  • 年間195万円超え330万円以下:10%(控除額97,500円)
  • 年間330万円超え695万円以下:20%(控除額427,500円)
  • 年間695万円超え900万円以下:23%(控除額636,000円)
  • 年間900万円超え1800万円以下:33%(控除額1,536,000円)
  • 年間1800万円超え4000万円以下:40%(控除額2,796,000円)
  • 年間4000万円超え:45%(控除額4,796,000円)

 

その他不動産を所有している際に発生する税金の種類が以下です。

  • 固定資産税:固定資産税=固定資産税評価額×1.4%
  • 都市計画税:固定資産税=固定資産税評価額×0.3%
  • 住民税

住民税は所得に応じて変わり、市町村民税として6%、都道府県民税として4%の合計10%が課税されます。

【不動産を取得する際にかかる税金】

不動産を購入する際にも税金がかかります。

1.不動産取得税

相続により不動産を取得した際にはかかりませんが、不動産を購入した際にかかります。

「不動産取得税=固定資産税評価額×3%」が基本ですが、宅地の場合、平成33年までは固定資産税評価額の1/2の税金になります。

2.印紙税

売買契約書に貼る事が義務付けられています。

購入金額に応じてその金額が異なります。

  • 100万円超え500万円以下:2,000円
  • 500万円超え1千万円以下:10,000円
  • 1千万円超え5千万円以下:20,000円
  • 5千万円超え1億円以下:60,000円

3.登録免許税

不動産を取得し、登記する際の税金です。

「登録免許税=固定資産税評価額×税率」が基本です。

セミナーや勉強会で学ぶ

不動産投資においてはセミナーや勉強会が行われています。

インターネットや新聞広告で開催日などが告知され、多くの方が参加しています。

初心者だからこそ、不動産投資のことをきちんと知ってから始めるのはとても良いことです。

知識不足で、実際に不動産投資を始めてから「そうなの?」と思うよりも、初めから知っておいた方が投資も上手くいくものです。

セミナーや勉強会には初心者だけでなくベテランの方も参加しています。

ベテランの方をはじめ、既に不動産投資をされている方と知り合いになれることもあります。

そういった方々と交流することでさまざまなアドバイスを受けることができるでしょう。

不動産投資の専門書などが書店で販売されていますが、そういった本に載っていない最新の動向も知ることができるでしょう。

物件を探すポイント

不動産投資において物件を選ぶことはとても重要なことです。

将来的な見通しや立地や間取りも大切なポイントです。

ここでは不動産投資において物件を探すポイントを説明したいと思います。

1.駅からの距離を確認

どの物件においても駅からの距離が大切なポイントになります。

資産価値が高く、空室になりにくい物件を選ぶのが重要で、駅から近い物件の場合は利便性が良いと判断されるため、空室になり難く、資産価値が高いと言えるでしょう。

2.周辺環境を確認

周辺にコンビニや飲食店がある、ドラッグストアがあるなど日常生活において便利な環境であることも物件を探すポイントです。

ファミリー向けの物件の場合は、近くに公園や病院があることも重要です。

3.管理体制が整っているか確認

不動産の資産価値を保つためには、物件の管理体制が重要です。

物件がしっかりと管理されているか、きちんとメンテナンスされているかを確認することが大切です。

管理人が常駐であるかどうかも確認しましょう。

4.間取りや設備を確認

物件を選ぶ際には間取りや設備を確認することも重要ポイントです。

間取りにも時代によって流行りがあるものです。

あまりにも古いと感じる間取りではいけません。

広さや設備も確認し、住み心地の良い物件であることが大切です。

オートロックや防犯カメラなどセキュリティ設備も確認しましょう。

まとめ

初めて不動産投資をされる前には、それについての基礎知識をしっかり学ぶことが大切です。

どのような物件を選ぶべきなのか、また不動産投資に関する税金についてもしっかり学んでおきましょう。

今はインターネットでさまざまな知識を得られる時代です。

セミナーや勉強会に参加するのが難しい方は、最新の動向や情報をインターネットで調べて学ぶことも忘れずに覚えておきましょう。