せっかく不動産投資をするのであれば、成功させたいと誰しもが思っています。

しかし、投資というものに「絶対」はありません。

そのため、ある程度リスクを背負った上で投資活動を行なっている人がほとんどですが、それでも成功しやすくなる秘訣というものは隠されています。

ポイントとしては、不動産投資ならではの視点を持つということです。

不動産は、基本的にすぐ結果が出るわけではありません。

地域の影響も受けますし、もちろん経済情勢にも大きく影響を受けます。

そのため、不動産投資の成功を考えた時に必要なことは長期的に物件を見つめる視点です。

そこで、不動産投資に欠かせない長期的な視点とは何かという点をご紹介しますので、ぜひ今後の投資活動の参考にしてみてください。

目先の結果にとらわれない

不動産投資で失敗してしまう人の多くが、目先の利益や浅い知識で簡単に物件を決めてしまっています。

例えば、人気エリアや新築などの好条件にだけこだわりを持ち、「これほど良い条件であれば利益も出るだろう」と目先の結果を考えてしまって、

本当にその物件の利回りが良いのかを検討せずに購入するといった失敗例です。

自分の住む場所を選ぶ時は、エリアや住みやすさを重視するのは当たり前ですが、不動産投資の場合は利益を出さないと持っている意味がないので、必ずエリアや街のブランド力の他にも利回りは検討するべきポイントです。

 

とはいえ、利回りのことばかりを考えても、不動産投資に失敗してしまいます。

利回りを意識することは必要ですが、そのことだけに固執してしまうと入居需要が低かったり、そもそも最初から大規模なリフォームが必要な物件だったりと、何かと不都合が生じる場合が多いのです。

利回りだけ高くて、その他がボロボロの物件というのは結果的に入居率が低く、空室が目立ちますので収入につながりません。

入居してもらうために物件の内装をリフォームする、設備を増やすなど結局、費用負担が追加でかかってしまって、想定外の出費に利益は全く得られなかったと悲しむ人も多いでしょう。

 

大切なことは、広い視野を持って総合的に物事を考えることです。

もちろん、投資をしているわけですから利益を上げたいという思いが1番かもしれませんが、その利益を得るためには物件の位置や周辺情報、物件地域の今後の将来性などさまざまな視点で検討しなくてはいけません。

この点を考えられずに物件を目先の利益や浅い考えで決めてしまうと失敗します。

物件の立地や周辺環境の把握

不動産投資を成功させるカギは、情報収集です。

物件の立地状況、周辺環境というのは実際自分の目で見たり、調べたりすることによってさまざまな発見があります。

当然、物件を探している時に不動産会社からある程度の資料や写真を見せられますが、その資料を作ってからどれくらいの月日が経っているのか、情報の精度というのは違いが出てきます。

毎月更新という会社もあれば、年に一度もしくはそれ以上など資料がどのような状態なのかもわからないまま不動産会社の情報を鵜呑みにしていると、

どうしても差異が出てきてしまいます。

 

資料を作成した時は非常に立地も周辺環境も良かったのに、現在では開発が進んでパチンコ屋や工場など施設が立ち並び、入居率が低かったということはよくある話です。

そうならないためにも、自分で周辺情報はリサーチしておきましょう。

気になる物件があれば、自分で足を運んで、周辺はどうなっているのか、物件の状態はどうなのかときちんと把握しておくことです。

自分が投資する物件なので、不動産会社任せにはせずに自分で行動することによって、物件に対しての認識は大きく変わってくるので、不動産投資の成功に近づきます。

 

不動産投資というものはそれほどギャンブル性がありません。

住居は誰でも必ず必要になりますし、立地や周辺環境さえ整っていれば、自分で何かしなくても部屋は埋まりやすくなります。

逆に、その点が全くダメであれば空室が目立ち、結局入居者を入れるために何かしら費用が必要になるというのはよくある話なので、

立地や周辺環境を熟知することが、不動産投資成功への近道です。

そもそもリスクが低い投資なので、失敗しない道というものをある程度わかっている人も多いでしょう。

信頼できる不動産会社であれば、きちんと現状を教えてくれたり、内覧などの声かけをしてくれたりしますので、その場合も積極的に見に行くようにしてください。

将来の大きなメリットが得られる判断を

不動産投資はリスクもありますが、比較的緩やかに利益を得られる可能性がある投資方法です。

投資物件を選ぶ時は、さまざまな視点から検討することが必要です。

立地や周辺環境はもちろんのこと、入居者が入りやすい物件環境なのか、劣化して見た目は悪くないかなど書面上では分からない部分は自分で見に行くことも必要になります。

そして、目先の利益を追いかけても、不動産投資というのは上手くいきません。

再開発が進み、今後はこの地域は非常に発展することが予想されるなど、将来に対して大きなメリットが出そうだ、という判断をすることが大事です。

物件の将来性は、自動的に自分が過ごす将来に対しても影響があるものなので、物件選びにはそれだけ夢がありながらも、現実的に考えなくてはいけない部分だといえます。

 

将来性というのは結局何が起きるかはわからないのだから、と思いがちですが、この物件を購入して不動産投資することによってどんなメリットがあるのだろうと考えることは非常に大切なことです。

どうしても判断できないという場合はしっかりと不動産会社と相談してみましょう。

この時に親身になってくれるかどうかで、不動産会社の良し悪しがわかることもあります。

まとめ

不動産投資を成功させるためには長期的な視点が必要な理由をご紹介しました。

目先の利益ばかりを追いかけても、人気があるからと安易に物件を決めてしまっても、どちらも不動産投資は成功しません。

利益はもちろん必要なことですが、目先の利益というのは簡単に覆ってしまうものです。

大事なことは、この先この物件を取り巻く環境に将来性があるのか、その上で利益を出すことはできそうなのかを考えることです。

長期的な視点で物事を決める時は、相応の時間が必要になるので慎重に決めましょう。