年金問題もあり、将来のための資産運用で不動産投資を選ぶサラリーマンは多いです。

しかし、不動産投資の経験がなく目利き力がついていないサラリーマンを狙って不動産会社から高額な物件を売りつけられる、本業との両立ができずに失敗してしまうサラリーマンの方もいます。

そこで今回は、サラリーマン大家が不動産投資で失敗する事例についてご紹介します。

失敗しやすいパターンを知って、みなさんの不動産投資の参考にしてみてください。

サラリーマン大家が不動産投資で失敗する3つの事例を紹介!

サラリーマン大家が不動産投資で失敗しやすい事例について、以下の3つをご紹介していきます。

  • 割高な物件を購入してしまう
  • 利益の出ない物件を購入してしまう
  • 管理費削減のために自分自身で物件管理を行おうとする

割高な物件を購入してしまう

不動産投資をはじめたサラリーマンの方には、割高な物件を購入している事例がよく見られます。

特に現物不動産に投資する際は多額のお金が必要となりますが、このような多額のお金を動かすことに慣れていない方も多いため金銭感覚が麻痺してしまっていたり、高額な物件ほど家賃収入も多く得られると安直に考えてしまったりして、他の物件と比較せずに購入してしまう方がいます。

また、不動産会社が提示する物件のシミュレーションを鵜呑みにしてしまって、購入を決断してしまうのも理由の一つとなっています。

同じエリアの似たような物件と比較しよう

不動産会社のシミュレーションや物件価格だけで購入するべきかを判断するのではなく、同じエリアの似たような物件と比較し、「物件価格は相場よりも高くないか」「利回りは低くないか」という点も必ず調べるようにしましょう。

相場より物件価格が高ければ利回りは低くなり、そして収入面での余裕がなくなれば物件のメンテナンスや修繕などにも影響が出始め、結果的に退去者が増える可能性も高まります。

ポータルサイトで似たような物件を見つけて相場を確認したり、実際に足を運んで物件の様子を見たりするなどして、購入するべきかどうかを吟味するようにしましょう。

利益の出ない物件を購入してしまう

不動産投資は節税効果の高い資産運用としても知られていますが、なかにはこの節税効果を売り文句に収益性のない物件を購入させようとする不動産会社もあります。

特に、不動産投資セミナーなどに参加したサラリーマンが節税効果を理由に不動産を購入してしまうことがあります。

実際、不動産投資は節税効果が高いのも事実で、帳簿上で赤字になったときは赤字の分だけ本業の収入から差し引くことができ、その結果、所得税や住民税を節税することができます。

しかし、家賃収入が得られず、実際のキャッシュフローも赤字であれば元も子もなく、赤字が継続すると信用がなくなって融資を借りることが困難になるなど、今後の不動産投資にも弊害が出てきます。

節税目的で不動産投資を始めないようにしよう

そもそも不動産投資の目的は家賃収入を得ることであり、節税を目的に不動産投資を始めるのは持続性がなく、会計上も赤字になってしまう可能性もあるので避けるべきことです。

また、これから不動産投資を始めようと考えているサラリーマンの方がいきなり節税目的で不動産投資を始めるのは、節税の仕組みや条件が複雑であるがゆえに難易度が高いとも思われます。

まずは家賃収入を得ることを目的に不動産投資を始め、のちに知識も増え、物件の管理や運用に慣れてきたら節税効果も活用して効率的に資産運用していくのがベストでしょう。

管理費削減のために自分自身で物件管理を行おうとする

サラリーマン大家の方で一番多い失敗事例が、管理費を削減するために自分自身で物件の管理を行なった結果、途中から管理しきれなくなり退去者が増え始めていくことです。

不動産投資の経験が無いサラリーマンの方の中には、物件の管理に対して軽視してしまっている方もいます。

そのため、管理業務なら自分自身でできるだろうと思い込み、しかし実際は入居者の方々の生活リズムが様々なので、本業以外の時間である早朝・深夜もしくは休日などに対応しなければいけないということもありえます。

また、設備の修理やメンテナンスなどで業者にきてもらう必要があるときにも業者を自分で探さないといけないので、結果的に物件の管理にかかる手間を抱えきれなくなり、本業に支障をきたしてしまうというケースが多いです。

物件管理は管理会社に任せよう

本業を両立しながら物件を管理していくためにも、物件の管理は管理会社に任せることをおすすめします。

不動産管理会社に委託すると管理費がもったいないと感じるかもしれませんが、不動産の管理は本業を抱えながらのサラリーマンにとって手間や負担が大きいと思われます。

本業で貯めた資産をさらに効率よく増やしていくためにも、本業がおろそかにならないように不動産投資をしていきましょう。

サラリーマン大家の失敗事例から学び、健全な不動産投資を

サラリーマン大家が不動産投資で失敗する事例についてご紹介しました。

サラリーマンが資産運用で不動産投資を選ぶメリットは大きいですが、失敗を避けるための対策も取らないと上手く資産を増やすことはできません。

物件の調査や不動産投資に関する知識も増やしながら、いかに家賃収入を得ていくかについて考え、資産運用をしていってくださいね。

ぜひサラリーマンだからこそ得られるメリットを有効的に活かしながら、不動産投資を成功へと導いてください。

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