2019年に老後2000万円問題も発表され、そろそろ自分も投資を始めようとお考えの方も多いのではないでしょうか。

金融商品にもさまざまな種類がありますが、投資に興味を持ち始めた方なら一度は不動産投資をお考えになられるかと思います。

そこで今回は、不動産投資のメリット・デメリット、投資の種類を解説しながら投資初心者の方が上手に資産運用する際に知っておきたいことについてまとめてみました。

不動産投資の中にもさまざまな商品がありますので、始めやすい方法・自分にあった方法で資産運用を成功に導いてください。

不動産投資初心者が成功を目指すために知っておきたい他の投資との違い

「不動産投資は他の金融商品となにが違うのか。」

投資に興味をもった方なら誰しもが感じる疑問だと思います。

まず不動産投資についてご紹介します。

不動産投資とは、自分が住むことを目的にして購入するのではなく、利益を目的に不動産を購入することです。

不動産投資の収益を得る方法は2通りあって、売却益と運用益になります。

売却益とは、購入した物件の価値が上がり、その際に売却することで購入価格と売却価格の差額から得た利益です。

一方、運用益は、購入した物件の住人から得た家賃収入のことを言います。

売却益よりも運用益を目的として不動産投資をおこなっている人が多く、近年は富裕層だけでなくサラリーマンや公務員の中にも働きながら不動産投資を始める方々が増えてきています。

不動産投資とその他の金融商品との違い。それぞれのメリット・デメリットとは

株やFXなど他の金融商品との違いは、リスクとリターンの2つの軸によって説明することができます。

株式投資やFXは、ハイリスク・ハイリターン

最初に、株式投資やFXなどの金融商品はハイリスク・ハイリターンに分類されます。

銘柄が多いこと、売買のタイミングを見極めることは難易度が高いこと、経済や政治の影響を大きく受けやすいため常に変動している価格を頻繁に確認する必要があるなど、初心者にとっては非常にレベルが高い投資になります。

一方で、大儲けすることもあります。しかし、よく株やFXですごく儲けたという人をSNS等で見る機会があるかと思いますが、そのような人たちはほんの一部で、その裏側には同じだけ大損している人がいます。

このように株式やFXは一攫千金を狙える分、リスクが非常に高い特徴があります。

国債や預貯金は、ローリスク・ローリターン

次に、国債や預貯金はローリスク・ローリターンに分類されます。

国債や預貯金は、国や銀行が突然潰れることがほとんどないので、自分が投資したお金が突然0になるリスクはかなり低いです。

一方で、銀行の定期預金金利で平均すると0.01%/年、個人向けの国債では下限金利で0.05%/年と金利が低く、また途中で引き出しや解約ができないなど流動性も低いです。

初心者の方にも預貯金をすでにおこなっている方がほとんどだと思いますが、金利の低さに不満を抱いている方も多いのではないでしょうか。

このように国債や預貯金は安定している分、リターンが少ないという特徴があります。

不動産投資はミドルリスク・ミドルリターン

最後に、不動産投資はミドルリスク・ミドルリターンに分類されます。

不動産の価格は株やFXのように毎日変動するものではないため、毎月安定した家賃収入を得ることができます。

また、経済や政治の影響を受けにくく、仮に不況になったとしても物件に住人がいる限りは収入を得ることができます。

また、不動産を購入する際にローンを借りることができ、住民税や相続税などにおいて節税効果があるのも、他の金融商品にはない不動産投資のメリットです。

一方、デメリットはというと、不動産を購入するには多額な費用が必要で、メンテナンスや清掃などの管理が面倒、空室リスクがあります。

そのため、他の金融商品よりも手を付けにくいと感じる投資初心者の方もいらっしゃいます。

このように不動産投資には安定した収入を得ることができるというメリットもありますが、初期費用が多額・管理が面倒といったデメリットもあります。

初心者でも始めやすい!少額で投資できる新しい不動産投資のあり方

近年は、少額で始めることができる不動産投資も出てきています。

  • 不動産小口化商品
  • REIT
  • 不動産クラウドファンディング

これらの不動産投資は複数の投資家から資金を集め、その資金を基に不動産投資の専門家が投資をおこない、そこから得られた利益を投資家に分配するという形をとっているため、なかには数万円から不動産投資を始めることができるものもあります。

また、清掃や家賃回収、メンテナンスなどの管理も管理会社がおこなってくれるので、手間がかからないという良さもあります。

もちろん空室リスクというのはいつでも存在するのですが、そのリスクも自分ひとりで背負うわけではなく投資している投資家全員に分配されるので、リスクをかなり抑えることができます。

このような少額での不動産投資が出てきたことで、これまで不動産投資が抱えていたデメリットを解消し、初心者の方でも不動産投資を始めやすくなっています。

初心者はリスクを回避し知識・経験を積むことが不動産投資成功への鍵

今回は、初心者が知っておきたい不動産投資のメリット・デメリットや他の投資との違いについてご紹介しました。

不動産投資は、やり方によっては高収入でなくてもリスクを回避した方法で家賃収入や節税につなげることができる可能性があります。

最後にご紹介しましたように、近年は少額での不動産投資も注目を集めていて、まさに投資初心者の方が不動産投資を始めるには最適な手段だと思います。

まずはリスクを回避しながら不動産投資の知識と経験を積むことを意識しましょう。