企業で働いているサラリーマンの中には、将来のために資産運用をしておこうと思うひともたくさんいます。

一般的にイメージされるのが、不動産投資と株投資かもしれません。

どちらにもリスクはつきものですが、不動産投資とその他の投資はどんな部分が違うのかよくわからないと悩んでいる人も多いでしょう。

そこで、不動産投資と他の投資の違いをお伝えしていくので、今後の資産運用のヒントにしてください。

マネー系投資

資産運用、と聞くと真っ先にイメージされるのは株やFXなどのマネー系投資です。

マネーゲームと言われているくらいに、ハイリスクハイリターンの投資方法のため、非常にギャンブル性が高い投資方法です。

一夜にして100万円手に入れたとしても翌日は0円になっていた、ということはよくある話だといえます。

マネー系投資は、株式投資をする場合とFXのような短期間取引の投機に分かれています。

どちらも、株式投資であれば企業、FXであれば外国為替といった銘柄を決めて、利益が出るように日々チェックしたりその都度売買するなど、非常に意識を高めておかなくては、結局損をしてしまう投資方法です。

その代わり、当たればかなり利益を出せる上に、そこまで初期費用が必要にならないので「ちょっと投資を始めてみたい」という人がチャレンジしてみる場合が多いといえます。

実際、株式投資は購入した企業の利益が配当金や株価として還元されるもので、少し社会の役に立っているような気分になり、始めようとする人が多いのではないでしょうか。

FXは、すぐにマイナスが出てお金がなくなるというマイナスなイメージを持っている人も多いですが、当たれば多額の金銭が手に入るといったチャンスを掴みたい人に人気です。

マネー系投資の大きなメリットは、利益の多さです。

当たればという話になりますが、良い銘柄に当たればそれだけ多くの配当を手に入れられるので、自分でも驚くような金額を手にする可能性を秘めています。

一方でデメリットは、非常に手間がかかることです。

そもそも購入する銘柄を選ぶ時点で非常に苦労しますし、何も知らない人が始める場合、どんなことを基準に銘柄を決めたらいいの?と混乱してしまいます。

銘柄を決めた後も放っておけば利益が出るわけではなくて、きちんと日々株価やレートを逐一チェックしなくては大損する可能性もあります。

こうした手間やギャンブル性がマネー系投資で大きなデメリットです。

不動産投資

不動産投資は、マンションやアパート、駐車場などを購入して売買もしくはオーナーとして経営することで利益を出していきます。

売買の場合は、売却時期によっては購入時の価格よりも下回った金額になる可能性があり、物件オーナーになる場合は、空室が出ればそれだけ利益が下がる可能性が考えられます。

ただ、他の投資とは違ってリスクがそこまで高くなく、一度購入すると一定した収入を得られる可能性が高くなります。

不動産投資で最初に思い浮かべるのはマンション・アパート経営もしくは売買ですが、不動産投資の場合は基本的に利益の面を考えて、売買よりもオーナー経営をする人の方が多いことが特徴です。

駐車場にも同じことがいえますが、不動産投資は地域性や物件であれば新築なのか中古なのか、一棟所有なのか一部の部屋だけオーナーとして所有する区分所有なのかによっても違いが出てきます。

何が違うのか、というと地域によって利用者の属性というのは非常に違いがあります。

例えば、家族層が多い住宅街エリアに単身向けのマンションやアパートを建てたところで、あまり需要がありません。

逆に学生エリアや商業エリアにファミリー向けマンションやアパートを建てても、なかなか空室が埋まらないです。

このように、利用する側の特徴について理解していないと空室が出てしまい結局利益を得られなかった、という結果になりかねないので必ず意識する必要があります。

駐車場の場合は、初期費用が少なく済みますが地域をより慎重に検討しなくてはいけないので、土地勘がない人にはかなり困難な投資となります。

不動産投資は、意識を向けるポイントさえ理解しておけば比較的手が出しやすい資産運用の1つです。

さらに、不動産投資の大きなメリットは空室が出なければ、一定的な収入が毎月コンスタントに手に入るということだといえます。

マネー系投資の場合、売買するタイミングを見計らうために、日々チェックをしないといけませんが、不動産投資にその手間は必要ありません。

配当金とは違うので、家賃収入は定期的に入ってくるれっきとした収入源になりえます。

マンションやアパートを一棟買いした場合は、もしも経営しているうちに物件を取り壊すことになったとしても、土地としての資産価値は残るのでそこまで大きな損失が出ない可能性が高い部分も魅力です。

ただ、デメリットは初期費用がある程度高くつくことです。

自然災害が起きた際のリスクも不動産投資にはつきものなので、保険などをかけるといった徹底した管理が必要な点は、手間に感じる方もいるかもしれません。

不動産投資は自分の努力で結果が変わる

不動産投資に魅力を感じる人の多くが、マネー系投資では得られない「自分が頑張れば利益が変わる」という点に良さを感じています。

マネー系投資は、結局企業やその日のレート任せになってしまうので、自分じゃどうにもなりません。

最初から公示されている情報から、予測をして購入することになるため、社会情勢の変化などに左右されやすく、どれだけ堅いと思った予想でもいっぺんにひっくり返ることはよくある話です。

しかし、不動産投資の場合は部屋の設備を変化させて利用者の満足度を向上させると賃料が高くても部屋は埋まります。

古くなったらリフォーム、オートロックや防犯カメラを設置して利用者の安全を守るなどオーナー自身が主体的に考えて行動することによって、不動産投資はよく動く場合がほとんどです。

このように、自分で「空室を出さないためにはどうしたらいいのか」ということを考えて努力することによって、空室リスクはかなり軽減されます。

物件の価値が上がれば、それだけ利用者は満足して住み続けてくれるので安定感のある収入が期待できます。

一般的な仕事のように、自分の努力によって利益が変わるとなると頑張ろうとも思いますし、やる気も出てきます。

ギャンブル性の高いマネー系投資との大きな違いだと言えるので、よく検討することが大事です。

まとめ

不動産投資とその他の投資の違いをご紹介しました。

一般的に不動産投資以外の投資に場合、非常にリターンが高くなりやすいですが、その分リスクも高いといえます。

一方で不動産投資は初期費用がかかるというデメリットはりますが、比較的リスクも少なく、自分の力でも挽回できるメリットがあるのでどちらが良いか考えて行動してみてください。