不動産投資には、一戸建てやアパート、マンションなどといった物件の種類に関する違いもありますが、「新築」と「中古」という違いもあります。

なのでこの2つにおいてどちらに不動産投資するべきか悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。

不動産投資はどちらを選ぶかによって特徴やメリットが大きく違ってきますので、新築と中古を比較することはより重要なものとなります。

今回は、不動産投資においてそれぞれの特徴の違いを徹底的に比較してお伝えしていきます。

不動産投資するべき物件は新築?それとも中古?それぞれのメリットを比較!

それではどちらに不動産投資をするべきか、それぞれのメリットを比較しながらチェックしていきましょう。

どれくらいの自己資金を用意できて、どれくらいの不動産投資の経験があるのかといった自身の状況も踏まえながら一項目ずつ確認していってください。

比較① 物件価格

中古のほうが物件価格は安く、不動産投資を始めやすいというメリットがあります。

比較するとおおよそ新築の2~3割安く物件を購入することができ、それだけ初期費用も抑えることができるので、より少額で不動産投資をすることが可能です。

比較② 利回り

比較すると中古のほうが高い利回りで運用していくことができます。

新築は家賃を高く設定することができますが、そもそも物件価格が高いです。

不動産投資をする場合、たいていの方がローンを借りて投資をするかと思いますが、物件価格が高くなるにつれてローンの返済額も高くなります。

その場合、ローンの返済に要するお金が多くかかるため、家賃を高く設定できたとしても高利回りで運用していくことは難しくなります。

比較③ 賃料

賃料を比較すると新築のほうが高く設定できますが、購入時からの家賃下落率で言うと中古のほうが小さくなります。

なぜかというと、新築の場合は新築プレミアムで家賃を高めに設定することが可能ですが、入居者が入れ替わるごとに値下げが必要になるためです。

一方で、中古の物件については購入時からの家賃下落率が小さくなります。

中古は経年劣化によって家賃を低く設定しなければいけませんが、比較的、物件の価値が安定してきています。

そのため家賃の値下げ幅が大きくなく、購入後の収益を想定しやすいといったポイントもあり、運用計画に従った不動産投資を行いやすいでしょう。

比較④ ローン

ローンを比較すると新築のほうが有利です。

最長35年の長期ローンを組むことができ、頭金なしのフルローンを組んで不動産投資をできる可能性もあるでしょう。

一方、中古の場合は経年劣化による物件の価値低下やそれにともなう入居率の低下、また災害リスクも高まることから、ローン期間が短くなる傾向があり、返済期間も短期間になることが多いと考えられます。

比較⑤ 設備・耐震性

設備・耐震性に関しても、新築のほうが最新設備を取り入れていることも多く、内装も新しく整っていますので優れています。

耐震性に関しても同様に、新築のほうが優れていると考えられます。

また、中古に関して、1981年以前に建てられたものは旧耐震基準であり、災害リスクがより高くなるので購入する際には注意が必要です。

比較⑥ 管理費・維持費

管理費や維持費は新築のほうが修繕にかかる費用を抑えることができるので、少額で済む傾向があります。

これと比較すると、中古は購入してすぐにまとまった修繕費が必要になることもあります。

不動産投資している方は、経験からどれくらいの修繕費がどの時期に必要になるというのがある程度予測がつくと思いますが、不動産投資初心者の方が物件を見てどれくらいの修繕費が必要になるかを把握するのは難しいでしょう。

なので、あまりに築年数が経っている物件に初心者の方が手を出すのはハードルが高いと言えます。

比較⑦ 瑕疵担保責任

物件に何か不具合があった場合に、一定期間、売り主が買い主に対して責任を負う「瑕疵担保責任」というものがあります。

たとえば物件を購入した後に雨漏りなどの欠陥を見つけた場合、その物件の売却主に対して損害賠償請求や契約解除をすることが可能です。

そして、この瑕疵担保責任についても新築のほうが長い期間、保証を受けることができます。

新築の場合は引き渡しから10年、中古の場合は購入後から数ヶ月~1年間または免責の可能性もあります。

ただし、たいていの中古物件は売買条件に瑕疵担保免責というものが記載されていることもあり、この場合、仮に購入後に欠陥が見つかったとしても自己責任で修繕するしかありません。

物件の種類も比較すると…不動産投資初心者は新築区分マンションがおすすめ

物件の種類も合わせて比較すると、不動産投資初心者の方は新築の区分マンションへの投資がおすすめです。

中古の物件のほうが高利回りな運用がしやすいですが、利回りを高く維持するためにはその物件の過去のデータから入居率や今後発生しそうな費用などを分析し、それから不動産投資をする必要があります。

不動産投資初心者の方がこのような物件の目利きをするのは困難ですので、中古の物件に投資するのはある程度の不動産投資におけるスキルを磨いてからがおすすめです。

もし仮に新築の区分マンションへの投資が不可能だとすると、次におすすめなのは新築のアパートもしくは比較的築浅の区分マンションになります。

どのような地域に投資するかでも変わってきますので、自分が投資する地域なども比較した上で、自分に合っているかどうかを判断し不動産投資を行っていきましょう。

新築と中古。メリットデメリットを比較して自分に合った不動産投資を!

今回は、不動産投資における「新築」と「中古」の違いを比較しながらお伝えしました。

新築というと何となく綺麗で良いイメージを抱きますが、不動産投資においてはどちらか一方が優れているというわけではありません。

どちらも異なった特徴があるので、不動産投資をするみなさんのその時々の状況によってどちらに投資するべきか比較しながら判断するといいでしょう。

まずは双方の特徴をしっかりと知ることが重要ですので、ぜひ今回の内容を自身の不動産投資に活かしてください!

比較した上で、どうしても決められないという方は以下の記事を参考にまずは少額で不動産投資を始めてみることをおすすめします。

【初心者必見】不動産投資は少額からでもできる?成功のためのコツ