不動産投資だけにかかわらず、全ての投資において、リターンもありますがリスクもあるものです。

そのリスクの高さが投資方法によって違ってくるので、人によってどう判断するのかが重要になってきます。

数多くある投資方法の中でも、もっとも人気でリスクも少ないと考えられているのは不動産投資ではないでしょうか。

不動産投資であれば、生命保険の代わりになると言われていて、メリットが多くいので、投資をする人にとっては魅力のある投資方法ですが、もちろんリスクもつきものだといえます。

折角投資をするのであれば、きちんとメリットとリスクについても検討する必要があるため、覚えておきたいリスクをお伝えします。

不動産投資を生命保険代わりにすると起こるリスク

そもそも、不動産投資は比較的リスクの少ない投資方法だと考えられています。

生命保険代わりに利用することによって、得られるメリットは多いですが、リスクも当然あるため知らないと損をしてしまう可能性があるのです。

不動産投資は、リスクが少ないと言えども安い買い物ではないので、きちんと知っておきましょう。

売却が簡単にできにくい

ずっと家賃収入で収益を得たい、という人の場合は別ですが、ある程度の年月が過ぎたら売却して利益を得たい、という人であれば物件の年数や立地条件によっては厳しいかもしれません。

物件をずっと運用し続ける方がいいのでは?と思うかもしれませんが、生命保険でも解約をした際には返戻金があるように、不動産投資の場合でも途中売却をして急な資金調達が必要な場合に役立てたいと思う人はたくさんいます。

し通常の生命保険であれば普通に解約することは時間をとられずに進められますが、不動産物件というのは「売りたい」と言っても、買い手が見つからなければいつまでもお金は手に入りません。

もしも買い手が決まったとしても、自分が想定しているような金額で売却ができない場合も多いでしょう。

想定よりも低い金額で売却すると妥協しても、実際に売却できるまでにいろいろな手続きをする必要があります。

手間と時間をかけて安い金額で売却しなくてはいけないこともありえるので、大きなリスクだといえます。

団体信用保険料が支払われない

一般的な生命保険の場合もですが、万が一の時に保険金を請求した際、順当に支払いがされないこともよくあります。

なぜ?と思うかもしれませんが、全ての保険には支払事由というものが存在していて、約款に記載のある障害状態や病気などでなければ保障はできない、というのは普通のことです。

保険によって必ず決まりはあるので、きちんと契約内容を確認しておくことが必要です。

また、生命保険に加入する際はその時の健康状態によって、加入の審査が厳しくもなりますしストレートにOKという場合もあります。

どうしても保険に加入したいからといって、本当の健康状態とは違う申告をしてしまうと、いざという時に保険金が支払われないこともありえます。

この点は、一般的な生命保険だけではなくて、団体信用保険に対してもいえることです。

加入時の申告によって、いざという時に「申告内容に疑念がある」と判断されてしまうと、保険金が払い込まれるまでに時間がかかったり、そもそも支払われないということもあるので、注意が必要です。

自然災害

よくあるリスクは、自然災害によって物件に被害が生じる場合です。

火災や地震などは、事前に予知できるものではありませんし、地震が起きたことによって火災が生じることも大いにありえます。

折角購入して不動産投資もこれから、という時に災害に見舞われてしまったら物件を失う可能性もあるのです。

団体信用保険だけでは当然こういった自然災害による物件の被害というのは、補償の対象ではありません。

そのため、きちんと火災保険と地震保険には加入しておかなくては非常に不安な資産運用と言えます。

不動産を購入する段階で加入するのが通常ですが、自分が懇意にしている保険会社で後から契約しようとして忘れていたということになれば、大変です。

そうならないためにも、きちんと保険の準備は意識して契約しましょう。

投資をする場合、リスクはつきものですし、不動産投資を生命保険の代わりに使うことによって得られるメリットとリスクをきちんと理解しておくようにしてください。

不動産投資に大事なことは資金よりまず健康

生命保険でも同様のことが言えますが、まずは契約者自身の健康が第一です。

本人が健康じゃなければ団体信用保険に加入することもできませんし、加入後すぐに健康状態が悪くなると保険金の支払いが難しい可能性もでてきます。

しっかりと健康じゃなければ、加入時の審査の時にも厳しい目で見られてしまうことがほとんどなので、自分の健康状態をしっかりと整えておくことです。

不動産投資を始める前に、自分の健康状態を整えてから資産運用をするようにしましょう。

物事には順序が必要なように、不動産投資にも事前の準備が必要です。

きちんと投資ができる環境を自分で整える必要があるので、今自分がしっかりと健康体であれば問題はありませんが、少しでも不安点がある場合はまず資金のことよりも健康状態を良くしてから行動することが大切です。

生命保険も団体信用保険も病気の既往歴や持病によっては、審査不可という可能性もあるので、まず不動産投資を始めてみようと思う人で既往歴や持病がある人は不動産会社もしくは保険会社に問い合わせてみましょう。

不動産投資ローンを組む際に団体信用保険は必要不可欠なものになるので、きちんと加入条件を調べておくなど、出来る限りの対応をしてください。

折角資産運用をしたいのに、自分の健康状態によって可不可が決まるのはちょっと悲しいですし、資産運用をしようと思う人の多くが不動産購入のことにばかり考えがいきやすいですが、団体信用保険のこともしっかり考えることが大事です。

まとめ

不動産投資を生命保険の代わりとして利用する人も増えてきていますが、きちんとリスクを知っておかなければメリットを感じにくいこともあります。

しっかりとリスクを知っていれば、少しでもリスクの可能性を減らせますし、いざ何かが起きた時にも冷静に対応ができます。

基本的に不動産投資は安いものではありませんし、失敗したくないと思うものです。

リスクを踏まえて、メリットを得ることが最善です。